ドリーム&幸せなひとりぼっち&ハクソー・リッジ&セブン・シスターズ [映画・演劇・コンサート情報]
レンタルDVD、相変わらず観てます。
「ドリーム」。
1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレン
の功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソ
ン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの物語を描いた映画です。
NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒
人女性グループがいました。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇
宙特別研究本部の計算係に抜てきされますが、白人男性ばかりのオフィスで差別と
闘うことになります。
とっても勇気を貰える映画です。王道のサクセスストーリー+コメディタッチでも
あるので、暗さもなく安心して最後まで見終わりました。差別を描くのに日常的な
トイレの話が入ったりして、思わず唸ります。
日本も戦前の男女格差はすごかったですが、アメリカにもつい最近まで笑い話のよ
うな激しい差別があったんですね。そして今も、世界中差別だらけ。
人間の性なのでしょうか…。
「幸せなひとりぼっち」。
スウェーデン映画です。愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送って
いたオーベ。首をつって死のうと思った時、隣の家にパルバネ一家が引っ越して来
ます。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、何かと問題を持ち込ん
でくるパルバネたちにうんざりするオーベでしたが、次第に変化が…。
何度も悲劇が訪れるオーベの人生。でも最後にはよかったと思わせる演出が、心憎
いです。人間愛を観客に押しつけるわけでもなく、シミジミと味わいのある映画で
した。秀作です。
「ハクソー・リッジ」。
人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を
貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることにな
ります。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激
戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。
敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされますが、負傷した仲間た
ちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の
分け隔てなく治療を施していきます。
メル・ギブソンがメガホンを取った作品です。最近続く「本当にあったお話」のよ
うですが、沖縄戦にしてはリアルじゃないですね。あれだけの武器が日本側にあっ
たとは思えないし、あれほど腕のよい狙撃兵はいないでしょう。アメリカ側から見
ている自分と日本兵側から見ている自分があって、最後は「そんなに撃たなくても」
と涙が出ました。デズモンド側には圧倒的な物量と後方支援があり、戻る故郷があ
るのに、日本の側に映画のような余裕があるはずがないです。そこが気になって、
彼の英雄的な行為が霞んで見えました。
「セブン・シスターズ」。
近未来。人口の増加と飢饉によって深刻な食糧難となり、収穫量を増やす食物が開
発されます。ところがその副作用で妊婦は多胎となり、人口抑制のため世界の国々
は厳格な一人っ子政策を実施するようになります。そんな状況下で、セットマン家
の七つ子姉妹は、祖父によって各曜日の名前を付けられ、それぞれ週に1日ずつ外
出し、共通の人格を演じることで当局の監視の目を逃れていました。
ある日マンデーが帰宅しなかったことから、姉妹の日常は狂い始めます。
発想がおもしろく、構成も上手で楽しめました。敵味方が次々と変わり、最後まで
目が離せません。主演のノオミ・ラパスはさぞ大変だったと思いますが、7人を演
じ分けて素晴らしかったです。
「ドリーム」。
1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレン
の功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソ
ン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの物語を描いた映画です。
NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒
人女性グループがいました。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇
宙特別研究本部の計算係に抜てきされますが、白人男性ばかりのオフィスで差別と
闘うことになります。
とっても勇気を貰える映画です。王道のサクセスストーリー+コメディタッチでも
あるので、暗さもなく安心して最後まで見終わりました。差別を描くのに日常的な
トイレの話が入ったりして、思わず唸ります。
日本も戦前の男女格差はすごかったですが、アメリカにもつい最近まで笑い話のよ
うな激しい差別があったんですね。そして今も、世界中差別だらけ。
人間の性なのでしょうか…。
「幸せなひとりぼっち」。
スウェーデン映画です。愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送って
いたオーベ。首をつって死のうと思った時、隣の家にパルバネ一家が引っ越して来
ます。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、何かと問題を持ち込ん
でくるパルバネたちにうんざりするオーベでしたが、次第に変化が…。
何度も悲劇が訪れるオーベの人生。でも最後にはよかったと思わせる演出が、心憎
いです。人間愛を観客に押しつけるわけでもなく、シミジミと味わいのある映画で
した。秀作です。
「ハクソー・リッジ」。
人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を
貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることにな
ります。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激
戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。
敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされますが、負傷した仲間た
ちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の
分け隔てなく治療を施していきます。
メル・ギブソンがメガホンを取った作品です。最近続く「本当にあったお話」のよ
うですが、沖縄戦にしてはリアルじゃないですね。あれだけの武器が日本側にあっ
たとは思えないし、あれほど腕のよい狙撃兵はいないでしょう。アメリカ側から見
ている自分と日本兵側から見ている自分があって、最後は「そんなに撃たなくても」
と涙が出ました。デズモンド側には圧倒的な物量と後方支援があり、戻る故郷があ
るのに、日本の側に映画のような余裕があるはずがないです。そこが気になって、
彼の英雄的な行為が霞んで見えました。
「セブン・シスターズ」。
近未来。人口の増加と飢饉によって深刻な食糧難となり、収穫量を増やす食物が開
発されます。ところがその副作用で妊婦は多胎となり、人口抑制のため世界の国々
は厳格な一人っ子政策を実施するようになります。そんな状況下で、セットマン家
の七つ子姉妹は、祖父によって各曜日の名前を付けられ、それぞれ週に1日ずつ外
出し、共通の人格を演じることで当局の監視の目を逃れていました。
ある日マンデーが帰宅しなかったことから、姉妹の日常は狂い始めます。
発想がおもしろく、構成も上手で楽しめました。敵味方が次々と変わり、最後まで
目が離せません。主演のノオミ・ラパスはさぞ大変だったと思いますが、7人を演
じ分けて素晴らしかったです。
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