瓔珞 友の苦しみ、鳳凰と錦鯉、寵愛と嫉妬、栄光と後悔、梔子の花、連環の計、雪解け、非道な仕打ち

「瓔珞」の続きです。

「友の苦しみ」「鳳凰と錦鯉」。
乾隆帝は金川で敗北した訥親に激怒し、厳しい処分を下します。訥親に代わって金川
の平定に名乗りを上げたのは、傅恒でした。爾晴は必死に止めますが、逆に傅恒の怒
りを買ってしまいます。円明園では万寿節の準備に忙しい毎日ですが、瓔珞は純貴妃
に仕えている明玉に会えるチャンスだと楽しみにしていました。ところが明玉は人が
変わったように怯えていて、瓔珞を必死で避けています。不思議に思った瓔珞は、皇
帝に働きかけて明玉を円明園に呼び出すのでした。


「寵愛と嫉妬」「栄光と後悔」。
貴人になった瓔珞は延禧宮に住まいを移し、数人の侍女と太監があてがわれます。
その中には、かつての侍女仲間の琥珀や珍珠がいました。琥珀は瓔珞に無礼な態度を
取りますが、人の目を恐れてなかなか罰することができません。瓔珞は皇太后に気に
入られ、毎日話し相手に寿康宮に通っていました。瓔珞に会っても皇帝は見向きもし
ませんが、ある日風邪で参内しないことを知って気になります。延禧宮を訪ねた皇帝
は、そこで瓔珞を馬鹿にする琥珀を目撃し激怒します。


「梔子の花」「連環の計」。
凱旋した傅恒と瓔珞の噂が宮中でささやかれ、乾隆帝の耳にも入ります。皇帝は瓔珞
が好きな梔子の鉢を撤去させ、延禧宮に通うこともなくなります。瓔珞の事が忘れら
れない傅恒は御花園で出会った彼女に想いを告白しますが、情報を得た純貴妃が連れ
て来た皇帝はそれを目撃し、さらに嫉妬します。純貴妃は皇太后が見たいと言ってい
た江南の町を宮中に再現させ喜ばせますが、その町で酒を売っていたのは瓔珞でした。
あまりに突飛な行動に、皇帝はまた延禧宮へ出向くのでした。


「雪解け」「非道な仕打ち」。
純貴妃は皇太后への贈り物にと、瓔珞に刺繍絵を依頼します。瓔珞は手の古傷が悪化
するのも顧みず夜を徹して完成させますが、純貴妃は瓔珞のことは隠して刺繍坊で創
られたと皇太后に報告します。ちょうど訪れた皇帝は何となくそれを察しますが、傅
恒との過去にこだわってなかなか素直になることができません。傅恒は冷遇される瓔
珞を影ながら助けますが、ついに皇帝に「大切にしてくれ」と談判します。こっそり
延禧宮を訪ねた皇帝は、寒さの中、傷だらけの手で刺繍に励む瓔珞を目撃します。