ナルコス メキシコ編 キャメロット、プラサ協定、ゴッドファーザー、ラファ,ラファ,ラファ！、コロンビアへ、運命の国境、大ボス、ノーと言おう、ロペ・デ・ベガ 881番地、レジェンダ作戦

「ナルコス」のメキシコ編です。

「キャメロット」「プラサ協定」。
メキシコ政府は軍事介入に乗り出し、麻薬密売を一層するためシナロアで撲
滅作戦を実行。麻薬畑を焼き払い、密売人を逮捕します。教会に逃げ込んだ
シナロア最大の密売人ペドロ・アビレスの手下ラファ・カル・キンテロは、
シナロア州警察のミゲル・A・フェリクス・ガジャルドに捕らえられます。
しかし実はミゲルはラファの仲間で、ラファを逃がし、ボスのアビレスには
畑を失うよりは軍が手出しができない大都市グアダラハラに新拠点を移すべ
きだと提案します。


カリ・カルテルのヒルベルトのような頭脳を持ちながら、もっと線の細い華
奢な主人公のミゲル登場です。DEAの刑事役のキキがパッとしませんが、時
間が経過するうちにもしかしたら格好よくなるかも…ｗ。

「ゴッドファーザー」「ラファ、ラファ、ラファ！」。
メキシコ初の密売人連合を作ったミゲルは、政治家や警察を取り込んで供給
ルートを確保します。盤石な仕組みのおかげで抗争がなくなり警察は表彰さ
れ、ミゲルには大金が流れ込んできます。彼はホテルを手に入れ、そこでセ
リス知事の息子のために豪華な結婚披露宴を開きます。一方DEAは数ヶ月待
った偵察飛行から得られる情報はなく、後にそれが1年以上前の画像だった
ことが判明します。キキは実際に現場を見に行き、人々がバスに乗せられて
大麻畑へ向かう姿を見て潜入捜査を開始します。


実力者になったミゲルですが、セリス知事には手玉に取られ、誘拐されたり
強さがありません。これから大物になって行くのかな。
　
「コロンビアへ」「運命の国境」。
ブッシュ大統領がバハマ・ルートを閉鎖し、コロンビアのカルテルが打撃を
受けているのを知ったミゲルは、彼等のコカインをメキシコ経由で運ぼうと
考えます。メデジンとカリのどちらを選ぶか考えた結果、感情の起伏の少な
いカリの方をパートナーとするべくコロンビアに出向くミゲル。しかしカリ
と商談がまとまった後メデジン・カルテルに連れ去られ、パブロ・エスコバ
ルとも会うことになってしまいます。パブロはメデジンとカリの両方の荷物
を運ぶよう、ミゲルに要請します。


カリ・カルテルの面々、そして最後にパブロまで登場してドキドキしました。
大サービスですね。

「大ボス」「ノーと言おう」。
ミゲルはコカインの売上を伸ばし、莫大な富を築きます。しかしDFSから上
納金の見直しを迫られます。息子が殺されたドン・ネトは、発砲した息子と
兄弟同然のオマールに会いに行き、一端許したものの我慢できず部下に殺さ
せます。大麻が下火となりラファはヤケになって問題を起こし、アマドと揉
めてクラブで発砲したり、観光客を殺したりします。ミゲルの妻マリアは夫
の浮気を知り故郷に帰ろうと誘いますが、切り捨てられます。その頃DEAは
ラファの大麻畑を焼き払おうと、計画していました。


ミゲルは殺人で手を下すこともなく、部下に依頼する場面が描かれるでもな
く、浮気の描写も出て来ないのですが、ちょこちょこ冷酷な面が顔を出し、
ついに手を汚しますね。ラファの殺した観光客の話は、ナルコスのスタッフ
が実際にメキシコで殺された事が思い出されて、ぞっとしました。

「ロペ・デ・ベガ 881番地」「レジェンダ作戦」。
キキが帰らず、ミカは身の安全を心配します。消息を絶ってから18時間が過
ぎ、ハイメは一刻も早く令状を取ろうとしますが官僚社会の現実が立ちはだ
かりたらい回しにされます。ミゲルは厄介なことになったラファに姿を消す
よう命じますがその情報が漏れ、DFSと合同捜査することになったハイメは
飛行場に駆けつけます。しかしカルテルと癒着しているDFSのパボンは、わ
ざとラファを逃がしてしまいます。その頃キキは、パイロットのフレドとと
もに拉致され、政府関係者の関与をどれだけ知っているのかと拷問されてい
ました。


ナルコスのメキシコ編は、前作に比べてストーリーがわかりにくいです。
どうしたらそういう結果になったのか…というのがすっきりしません。
内容は衝撃的なのですが、ドキドキしたりすることは少なく、上層部に意見
が通らないキキたちの苦悩がもう一つ共感できません。そしてラストも、ど
うしてそういうことになったのか…。