ピーキー・ブラインダーズ6 凶日、黒シャツ、金、サファイア、地獄への道、きずな

「ピーキー・ブラインダーズ」のシーズン6です。ファイナルシーズンになります。

「凶日」「黒シャツ」。
モーズリー暗殺の失敗により、ポリーをはじめエイダン・ギレン、バーニーたち3人
を失ったシェルビー家。トーマスはその4年後、禁酒法が廃止されることを受けて北
米のフランス領ミクロン島を拠点にしようとしていました。そこへやって来たマイケ
ルに、トーマスはこれからは酒ではなく麻薬だと言って上質のアヘンを渡します。そ
して内部に密告者がいるから気をつけろ、と警告します。イギリスに帰ったマイケル
は麻薬所持で警察に捕まりますが、密告したのはトーマスでした。実はこれは、マイ
ケルの妻ジーナの叔父、ジャック・ネルソンと関係を持つための手段だったのです。


ポリー役のヘレン・マックロリーが2021年4月にガンのため急逝して、このドラマ
の事情がすっかり変わってしまいました。そして以前見た時気づかなかったのです
が、ジーナ役のアニャ・テイラー＝ジョイは、「クイーンズ・ギャンビット」の主
役でしたね。コロナ禍の間にいろいろです。


「金」「サファイア」。
結核に感染したルビーの命を助けるため、トーマスはエスメのいたジプシーの村に出
向きます。彼は、ジプシーの呪いがルビーを苦しめているという妄想に取り憑かれて
いました。一方ジャック・ネルソンとの会談を任せられたエイダは、モズレー、ダイ
アナ・ミットフォードとともに、ネルソンとジーナに会います。同時に倉庫からアヘ
ンを盗んで儲けていたヘイデン・スタッグに制裁を加えるよう、アーサーたちを派遣
します。しかしアーサーを一目見たヘイデンは、彼がアヘンの依存症だとわかり、信
仰と板挟みの苦しみを理解できると心を掴みます。


「地獄への道」「きずな」。
フィンが結婚相手を連れて来て、同時にトーマスはジプシーの女性との間にできた息
子デュークを仲間に入れます。デュークはサッカー賭博の担当になりますが、方法が
汚いと言って抜けてしまいます。アーサーは賭博でいいなりにならない審判を、人を
殺したことがないビリー・グレイドに殺させます。ビリーはその後トーマスの命を狙
う組織に脅され、アーサーを引き渡すように命令されます。トーマスがダイアナと寝
た事を知ったリジーは傷つきますが、リジーをトーマスの妻に相応しくないというモ
ズレーにトーマスは怒ります。


今回のシーズンは、暗かったですね。トーマスの内面の葛藤がある上に、出演者の思
惑がぜんぜんわからなくて、ちょっとイライラしました。最後はポリーの復讐も終わ
り、マイケルとの結着も付き、トーマスも元気なのですが何となくモヤモヤ。敵がは
っきりしなかったせいかもしれません。映画化するようですが…。