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俵屋旅館3 京都 [ホテル・旅館情報]

さてお待たせしました。俵屋旅館の夕ご飯です。
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まずはお品書き。

先附  水無月豆腐、山椒醤油、小豆、三度豆
    結び鱚、トマト酢掛け、アスパラ、南蛮黍
    蓴菜(じゅんさい)
小茶碗 湯波とろろ、寄醤油
    生雲丹、枝豆、山葵

右端に置いてある杯は、食前酒をいただくものです。
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「水無月」というのは、京都で夏越の祓(なごしのはらえ)に食べる
三角形の和菓子です。それを料理に転用したのが、水無月豆腐です。
胡麻豆腐に小豆を乗せて、作ります。季節感たっぷりですね。
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小茶碗も、あっさりおいしいです。
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向附 鱸焼目造り、鱧湯引き、甘鰈芋掛け

お醤油とポン酢の間にはさまれた「煎り酒」というタレは、米を煎って、酒、
みりん、昆布、鰹節、梅干しで煮るそうです。
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スズキはちょっとあぶってあって、旬の鱧とともにおいしくいただきました。
鱧は梅肉が一般的ですが、煎り酒の方がマイルドでおいしかったです。
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この芋掛けというのは、斬新で楽しめました。
ただ上から山芋をかけるのではなく、カレイのお刺身の味をまとめてから山
かけにしているのですよね。この一手間が大切だなぁ。
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このあたりから、仲居さんの失敗が始まります。まず、煎り酒をこぼしてし
まいました。「申しわけございません」と深々と頭を下げられ、あわてて厨
房へ。帰って来てから、「煎り酒は関西では一般的な調味料です」とおっし
ゃいます。え〜、料亭ぐらいしか、こんな手のかかるもんせんやろ?

煮物 鰊茄子薄葛仕立て、焼麩、御多福、絞り生姜

これも変わっていておいしかった一品。鰊と茄子って、合わせてあるの初め
て食べました。茄子がトロトロで、意外に鰊に合うなぁ。
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焼物 鮎笹焼き
   太刀魚バター焼き、オクラ胡麻酢和

ビジュアルいいですねぇ。笹の香りがします。
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太刀魚のバター焼きは、ここで初めてちょっと洋風。
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鮎は、小ぶりで頭から食べられます。大きいのよりよいかも。タデ酢で。
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俵屋オリジナルのビールコップ。
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オリジナルのナプキン。器だけでなく、隅々までこだわりが。
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ここでビールから日本酒に変えたのですが、仲居さんまたまたミス。
冷酒を杯につごうとして、机や畳にこぼしてしまいました。
「申しわけございません」と、また深々とお辞儀。
でもこの頃になると何だかかわいらしくて(かなり年上の方ですが)、こち
らの緊張もそのミスで緩み、俵屋さんに親近感を覚えてしまったから不思議
です。

蒸物 蓮蒸し鼈甲餡掛け、山葵、三ツ葉

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レンコン饅頭です。中身はこんな感じ。
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冷鉢 鱧柳川寄せ、小芋白煮、束ねずいき、南瓜、赤芋、針絹さや
   豌豆、針柚子

ちょっとあんかけ料理が多いかなぁ…とも思いますが、京都はどこまでもダ
シが命なので、ダシを一番感じる料理って、あんかけなんですよね。
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強肴 焼海老南蛮酢掛け、長芋、万願寺唐辛子、白髪葱

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そして俵屋さん、最後まで肉料理を出しませんでした。揚げ物も出しません。
この健康志向、これはこれで私は好きです。ここで何泊泊まっても、どんど
ん健康になりそうな、心も身体も癒されるこの感じ。賛否両論あるかと思い
ますが、これは立派なポリシーだなぁ。

止椀 赤出し

へぇ〜、赤出しなんだ。京都で珍しいなぁ、とこれは感心。
仲居さんに聞いてみようかと思いましたが、どうも京都の方ではないので断
念。さっき「どちらから?」と聞かれて地名を言ったら、「埼玉ですか?」
と返されて絶句したばかりでしたので。
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お漬け物。
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水物 枇杷、葡萄甘味煮

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器が素敵でした。
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お布団をひく間に出された、お茶とお菓子。俵の形をしたオリジナル落雁で
す。どこまでも「俵屋」さんでした。
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