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平城京跡 奈良 [日本あちこち]

伊勢本街道で奈良を歩いた時、近くまで行ったのに時間がなくて寄れなかった平城京跡
に行って来ました。ここは世界遺産でもあり、文化庁が力を入れて復元しています。

平城宮(内裏や役所)は120ヘクタールあるそうで、よくこれだけの敷地が市内に残っ
ていたな…と思いましたが、有志が田畑を買い上げたりして、長年守って来たそうです。
一帯は市民の公園になっていて、ジョギングする人、サイクリングする人、ボール遊び
をする人、お弁当を広げる人…のどかな風景が見られます。

大極殿が見えて来ました。周りの塀は、そのうち回廊にする計画らしいです。
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大極殿の中に、入ってみましょう。
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天皇の玉座。
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屋根に乗っている鴟尾と飾りです。
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天井にも、蓮の模様が…。
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遙か遠くに見えるのは、朱雀門です。この広〜〜〜い空間が平城宮です。そして朱雀門
の向こうには、奈良の都が拡がっていたのでしょうね。
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第二次大極殿跡。奈良から恭仁京、紫香楽宮、難波京と都を移した聖武天皇は、また奈
良に戻って来ます。当時都は瓦や柱を解体して次の都に持って行くので第一次大極殿は
すでになく、ここに大極殿を造ったようです。
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宮内省跡。
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上級役人は、机と椅子で仕事をしていました。
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遺構展示館。
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きちんとした下水工事ですね。
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東院にやって来ました。ここは皇太子が住んだ所で、平城宮の中でも東に張り出して造
られています。ここでは、ボランティアの方にしっかり説明を受けました。

建部門。建部氏が守っていた門だそうです。1つの門を、一族で守るのですね。
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門の向こうのイトーヨーカドー。悲劇の皇族、長屋王のお屋敷です。平城宮同様、ここ
からも大量の木簡が出て来たようです。敷地を保存できたらよかったのに…。
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東院庭園です。池の上に建てた建物で、宴会をしたり、音楽を奏でたり。優雅ですね。
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蓬莱をかたどっているのでしょうか。ここが畑だった時には、畦道から一番高い石の頭
だけが出ていて、動かそうとしても動かないので何だろう…と話題になっていたとか。
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ここで曲水の宴が行われたようです。段々平安時代の暮らしに、近づいて来ますね。
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春や秋にはイベントが。
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桜はかなり散っていました。4月中旬の記事です。
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平城京跡には、なぜか近鉄電車が走っています。遺跡に踏切があるのはユニークなので
すが、広過ぎるから仕方ないのかも。将来的には地下に埋めるとかがよいですね。
遠くに見えるのが朱雀門。
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そして南の端、朱雀門まで来ました。
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近くにある「平城京歴史館」。ここだけが奈良県が運営しているので、500円と有料で
す。遣唐使船に乗れるのはよいのですが、付属の歴史館はアニメを流すだけ…と500円
の価値はありません。こういう子供だましの施設、多いなぁ。
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遣唐使船の帆は、網代を編んで造られていました。これはびっくり。重いですねぇ。
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最後に「平城宮跡資料館」でまたまたしっかり説明していただいて、天平人モードにな
って帰って来ました。
ボランティア解説の方は、皆さんキラキラした目をして古代を語ります。きっと奈良を
誇りに思っているし、この時代がお好きなのでしょうね。木簡がいかに当時を知る上で
大切だったか…よくわかりました。

もう1つ畳がなかったこの時代、ベットや机の下にペルシャ絨毯を敷いていたり、障子
や襖がなかったので布で空間を区切っていたりと、今から考えるとオシャレだなぁと感
心したのでした。
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