こんぴら大芝居　香川：おいしい生活：SSブログ

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こんぴら大芝居　香川　[映画・演劇・コンサート情報] [編集]

金丸座にやって来ました。大変な人出です。

すごい天井です。ここから花吹雪を散らせたり、宙づりができる装置があったり…。

外側の鶴の紋が金丸座のもの、後は出演する役者さん達の紋です。

第30回を数える「こんぴら大芝居」。
今年の出し物は、午後が「女殺油地獄」、午前が「菅原伝授手習鑑」です。
座頭は、市川染五郎丈。両方、拝見しました。

1日目は、2階の端っこの席でした。

「女殺油地獄」は、ご存知近松門左衛門の浄瑠璃で、徳庵堤茶店の場、河内屋内の場、
豊嶋屋油店の場、北の新地の場、豊嶋屋逮夜の場から成ります。
「菅原伝授手習鑑」に比べて言葉がわかりやすく、メーキャップも自然なので、歌舞
伎に詳しくない私たちにもとっつきやすかったです。

有名な油まみれで殺人が起こるシーンは、染五郎さんの熱演に感心。周囲では笑い声
とか起こるのですが、それはそれは凄惨で美的な演技なので、思わず息をするのを忘
れて、見入ってしまいました。

さらに主役が観客に声をかけたり、客席の間を通ったりして、金丸座ならではの一体
感があり、染五郎さんサービス精神いっぱいです。

翌日は千秋楽ということで、餅つきが行われ、観客に振る舞われました。
餅つきに向かう皆さん。お化粧してないと誰だかわからないので、間違えているかも。

準備中。

オーラがありますね。にこやかな染五郎さん。河内屋与兵衛と松王丸。高麗屋さん。

染五郎さんの前にいるのが、子役の女の子。かわいい演技でした。

前田敦っちゃんの元彼？尾上松也さん。豊嶋屋七左衛門と桜丸、武部源蔵と大活躍。
音羽屋さん。

中村歌昇さん。小栗八弥と梅王丸。華奢なのに迫力の梅王丸でした。播磨屋さん。
沢村宗之助さん。太兵衛と涎くり与太郎。与太郎、馬鹿うけでした。紀伊國屋さん。

中村種之助さん。刷毛の弥五郎と杉王丸。播磨屋さん。

大谷廣太郎さん。皆朱の善兵衛と斎世の君、金棒引藤内。明石屋さん。

中村米吉さん。妹おかちと苅屋姫。播磨屋さん。
市川高麗蔵さん。芸者小菊と松王女房千代。高麗屋さん。

片岡亀蔵さん。山本森右衛門と春藤玄蕃。松島屋さん。
重鎮、嵐橘三郎さん。徳兵衛と藤原時平。伊丹屋さん。

翌朝は1階の花道にやや近い席。

「菅原伝授手習鑑」は、昨日とはうって変わった姿の松王丸役の染五郎さん。
隈取りありで発声法とかもぜんぜん違って、おもしろかったです。

この「菅原伝授手習鑑」は菅原道真のお話ですが、長〜〜〜い中の「加茂堤」「車引」
「寺子屋」の三場面。勉強不足で話の流れがわからず、寺子屋のお葬式の頃には眠気
が…笑。後で調べてみて、ああ〜そういう展開なのか…と納得しました。