マン・オブ・スティール＆グランド・イリュージョン＆ローン・レンジャー＆エリジウム

「マン・オブ・スティール」。
スーパーマンが、どうやって誕生しどう育ったか…ということに焦点を当てた
お話です。デイリー・プラネット社に入るまでを描きます。
本当のパパがラッセル・クロウで、育てのパパがケビン・コスナーという豪華
キャスト。羨ましい（笑）。


そして肝心の映画の出来映えは…。
う〜ん、お金がかかっている割には、今一つでしたね。バットマンのダークナ
イト三部作ほど重厚感はなく、かと言って他のヒーローもののような爽快感は
なく…。クリストファー・ノーランの作品だから期待しましたが、残念。











「グランド・イリュージョン」。
最初ただのマジックの映画かと思ったら、意外におもしろかったです。
4人のマジシャンやメンタリストが、ある人物に依頼されて復讐劇に手を貸し
ます。どんでん返しの連続でハラハラしました。着想がよいですね。











「ローン・レンジャー」。
昔あったというローン・レンジャーのドラマを見たことがないので（後でラジ
オドラマだとわかったのですが）、「トントって誰？」というところから入り
ました。映画全体を覆う大昔感…。なぜスーツ？　なぜ仮面？　なぜ白馬？
最後までピンと来ず終わりました。


ジョニー・デップやヘレナ・ボナム＝カーターという芸達者を使いながら、監
督はガチガチのステレオタイプにしてしまいました。ジョニー・デップは結局
「パイレーツ・オブ・カリビアン」になっちゃったし、ローン・レンジャー役
の男性も何となく魅力がなく脇役になりました。

でも運動会に使われる「ウィリアム・テル序曲」がこの作品のテーマなのか…
とか、「ハイヨー、シルバー」というのはここから来てるのか…と勉強になり
ました。最後の列車のシーンは迫力でしたが、それだけかなぁ。











「エリジウム」。
スペースコロニー「エリジウム」に暮らす富裕層と、荒廃した地球に取り残さ
れた貧困層。地球に住むマックスは事故で余命5日と宣告されますが、エリジ
ウムにどんな病気でも治すことができる特殊な装置があることを知り潜入しよ
うとします。


「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督の作品です。「第9地区」が衝撃的
だったのでついつい期待しましたが、そういう意味では普通でした。
南ア出身の監督は、「第9地区」と同じように差別について描きますが、全体
に小綺麗になってしまって迫力が伝わりませんでした。