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招福楼 滋賀 おいしい和食 [和食・寿司・鰻グルメ]

滋賀の中山道を歩いていて、一度は行ってみたいと思っていた八日市の「招福楼」。
東海道の時にも考えはしましたが、ちょっと街道から離れているのですよね。

そして何しろ「敷居が高い」。若輩者には電話で予約すら取りにくい雰囲気で、しか
も「一番安い懐石で」とお願いするのも恥ずかしいw。ですが見つけましたよぉ〜、
八日市ロイヤルホテルの「招福楼パック」! 宿泊と朝食、招福楼までのタクシーが
セットになった代物です。初心者には、頼みやす〜い。
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お店のHPより

本当は素敵な玄関先、そこまでの行程など写真に収めたかったのですが、タクシーが
いきなり入口に横付けし(当たり前なのですが)、仲居さんやら下足番の方やらが出
ていらしてお部屋に運ばれてしまったので、そのあたりの写真がないのです。

お部屋は、140年前に古い土蔵を移築して造られた「久楽の間」でした。
邪魔にならない程度の、お香が焚かれています。さすが。
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前庭は明治初期のもので、近江独特の造りだそうです。
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飲み物メニュー。
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お近づきの一献と、山葵菜が爽やかな和え物。このあたりの感じは、美山荘に似てま
すね。こちらが本家かもしれませんが…。器も素敵。
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穴子の蒸し寿司。
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輪島塗の素敵なお椀。
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ヨモギのゴマ豆腐な感じのものと、タラの白子が入っているみぞれ汁。
白子、ちょっと主張が強いのじゃないか…と心配でしたが、ものすごく上品にまとま
っていて驚きました。個人的には、一番印象に残ったお料理です。
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2月なので、梅模様の食器が多数出ます。
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ヒラメやイカのお刺身。深鉢にお刺身っておもしろいですね。
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手前のものは、麩を焼いたものなのですが、麩とは思えないお味です。
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小さい器は、ぬた。
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マナガツオです。
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裏の皮に細かい包丁が入って、パリパリ感を出しています。すごい!
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白魚。
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鴨のつくねと重ね湯葉。
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横から見ると、こうなっています。
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蛤の雑炊。
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自家製のお漬け物。塩辛くないです。
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お腹いっぱいでしたが、地元のお米をお釜で炊いたご飯ということで、一口いただき
ました。やわらかめに炊かれています。
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招福楼は茶懐石を基本としていますので、この後お抹茶とお菓子が出ます。
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滋賀の和食店が意外に素晴らしいことは、以前にもお話しました。
その頂点にあるのが、この「招福楼」です。「招福楼」で修行した…というのは1つ
のステイタスですが、安易に名前を出されて困られる事もあるようです。私もそんな
お店に行って「招福楼って大したことないのかな」と思ったことが正直ありました。
修行には20年かかるそうで、「途中で辞めたんだな」とその若い店主の顔を思い出
してしまいました。

招福楼の元は商家で、成功した事業資金でお茶屋さんを造られたそうです。
建物は戦前軍に接収され商売はなりたたなくなったので、戦後3代目が茶懐石の料亭
を新に立ち上げ、4代目の現在に至ります。

別室に、雛人形の展示がありました。
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古いお家なので、古きよきお人形がありました。おくどさんなどをそのまま模ったも
のや、遊ぶには贅沢な食器の数々。
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玄関の梅は、後ちょっとで咲きそうでした。駅前なのに、本当に別世界。
どこか違う世界に迷い込んだようです。
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まだまだ寒いので、靴は温められていました。このあたりは俵屋さんに似ています。
帰りは、4代目のご子息にホテルまで送っていただきました。
恐縮します。しっかりした跡継ぎで、安心ですね。

最初考えていたほど敷居が高いわけではなく、居心地がよかったのはすごいです。
中途半端なお店の方がツンツンしていたり、変なプライドを持っているのですが、そ
れを感じさせない自然体のおもてなしが、やはり一流の証なのでしょう。




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今造ROWINGTEAM

すごーーーい♥
全てが上質なのが写真から伝わってきます!
この11年間、毎年滋賀へ行っていますが
こんな素敵な場所へ行ったことがないっ><
(大会で来るからほとんどジャージ姿だし・。。笑)

ねね
by 今造ROWINGTEAM (2015-03-30 08:33) 

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