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ファーザー&パワー・オブ・ザ・ドッグ&シカゴ7裁判&アイリッシュマン [映画・演劇・コンサート情報]

ドラマばかりであまり映画を観ていなかったので、評判の映画をピックアップ
してみました。

「ファーザー」。
アンソニー・ホプキンスが、認知症の父親役を演じている作品です。彼の記憶と
時間が乱れていくのですが、夢とも現実ともわからない曖昧さがこちらの思考回
路にも影響を与え、私自身混乱した感覚になりました。描き方がうまいです。そ
してもちろん主演のアンソニー・ホプキンス、娘役のオリビア・コールマンの演
技が秀逸です。
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ファーザー [DVD]








「パワー・オブ・ザ・ドッグ」。
ベネディクト・カンバーバッチ主演。威圧的でカリスマ性に満ちた牧場主フィル
が、弟の新妻とその息子である青年に対して冷酷な敵意をむき出しにしますが、
やがて事態はとんでもない方向へ進んで行きます。今年のアカデミー候補作品。
サスペンスの要素だけでなく、同性愛的な女性嫌悪とかいろいろなものが混ざり
合って成り立っています。原作があるそうで、それを読まないと本当の所はわか
らないかもしれません。若くして父母を亡くして牧場を引き継いだのかと思った
ら、後で父母登場するし…。私は、ピーターが単純に怖かったですw。女性監督
らしい心理劇でした。
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「シカゴ7裁判」。
1968年民主党全国大会が開かれるシカゴの会場近くに、抗議デモを行う人々が
集まります。ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちによって平和的に実施さ
れる予定だったそのデモは、次第に激化しやがて警官との衝突に発展してしまい
ます。首謀者として逮捕された7人+黒人1人の活動家たちとその弁護士が、政治
の圧力や差別に立ち向かいながら悪戦苦闘する実話です。
「ファンタスティック・ビースト」のエディ・レッドメインが、キーパーソンと
なるトム・ヘイデンを演じています。学生運動世代の方には、恐ろしい映画かも。
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「アイリッシュマン」。
伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に
失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事
件に関与したとされるフランク・シーラン(別名アイリッシュマン)をデ・ニー
ロが演じています。ジミー・ホッファにはアル・パチーノという名優揃いですが、
若干皆さんお年を取っていて殺人の生々しさはありません。名優でも力強さはな
くなりますね。奇しくも「シカゴ7裁判」と同じような時代で、映画の勢いは負
けてます。
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