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修二会(お水取り) 東大寺 奈良 [日本あちこち]

フロントに集合して、名札をかけ、タクシーに分乗して東大寺に向かいます。
お水取りは19時から開始だそうですが、ここで場所を取って1時間少々待ち
ます。でもこの間、ホテルの方からずっと修二会の説明を聞くことができて、
まったく飽きません。周囲にいる観光客の方も、皆耳を傾けていました。

この日は日曜日で、しかも雨という天気予報だったので人が少なく、前日に
は行けない上の方の場所まで移動できてホテルの方は驚いていました。
19時になると、電気を消してあたりは真っ暗に。
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最初に開始の合図として、松明を持った人が走ります。
この方はお坊さんではなく、東大寺の職員の方で、東大寺が好きで好きで卒
論が「東大寺」で、そのまま採用されて就職し、今年には奈良ホテルで挙式
されるそうです。お相手は、鹿愛護会の方みたいです。お幸せに♪

説明の中から、修二会の誤解を少し書いておきたいと思います。
・修二会の松明は、お坊さんがお堂に入るための間、照明として使う。
・本来はお坊さんがお堂の中に入られたら松明の役目は終わるが、パフォー
 マンスでしばらくとどまる。
・お坊さんは「今、お堂に入りますよ」と下駄を打ち鳴らして周囲に知らせ
 る。その音を火を消す音だと思う人があるが、間違い。

向かって左側の回廊から、お坊さんが上がって来ます。私はお坊さんが松明
を持って行くと思ってましたが、別に「童子」という人がいるのですねぇ。
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お坊さんが見えます。見学するなら、絶対まん中より左側で。
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二月堂の回廊に到達しました。
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松明が回廊から突き出され、歓声が上がります。
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松明を回転させたりしながら、反対側まで走ります。
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・お水取りの本番は3月12日で、それ以外は3月1日から1本ずつ松明が増え
 ていくというのは、間違い。12日だけ11本松明が走るが、他も10本あり。
・12日の松明はやや大きいが、見た目ではそれほどわからない。
 12日は、私たちが立っているところには東大寺ゆかりのリボンを付けた方
 しか入れず、わざわざ12日に来る意味はない。
・お水取りの火の粉を拾うと、よい事が起こる…という根拠はなし。

うっとりしているうちに、松明は終了しました。皆さん、急いで帰ってしま
いますが、ここからはお詣りできるので階段を上って二月堂に参拝します。
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当然お堂の中は締め切っていて、お坊さんたちは灯火のススで身体中まっ黒
になってしまうほどらしいのですが、1ヵ所だけ内部を見ることができる場
所があります。

お堂の横に扉があって、靴を持って中に入ると、金網の奥にお餅がたくさん
積んであるのが見えます。そこでたまに、お坊さんが動いているのがわかり
ます。これは、教えてもらわないと気がつかないポイントだなぁ。
ここで見た風景が、実は結構感動しました。左右1ヵ所ずつ、2ヵ所あるので
是非ご覧下さい。

後、修行中のお坊さんを見られるポイントは、お昼頃食事のために食堂に入
る瞬間。夜中の2-3時に宿所に戻る時、「ちょうず、ちょうず」とお堂から
走り出て来る瞬間。特に後者は、ホテルの方も「感動しました」とおっしゃ
ってました。ちなみに「ちょうず」とはお手洗いのことですが、本当に行く
わけではなくて、魔除けの意味で叫ぶそうです。




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コメント 2

かいわれ

お水取りですか。
この時期に奈良に行った事がありますが、友人とホテルで飲んだくれて結局見に行けなかったです。(^_^;

by かいわれ (2012-03-14 21:39) 

secretariat

こないだ東大寺に行ったけど、ミーハーだから大仏観て帰った^^;
by secretariat (2012-03-26 16:33) 

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