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あれ? どこ行っちゃうの? おいしいスペイン旅行記 8日目 [スペイン旅行記]

レストランからバイスの中心部へ歩く途中、梅のような桜のようなお花が咲いていました。
アーモンドの花のようです。
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バス停がよくわからなくて、地元のおば様に聞いてみます。彼女親切に教えてくれて、あり
がとう!を連発していると、「いいのよ、頬にキスしてちょうだい!」とおっしゃいます。
たぶん外国の方のホッペにキスしたのは初めての体験。両頬にチュッとしてから、日本から
持って来た折り紙をあげました。

ここでレストランで飲んだ発泡CAVAと、写真を撮るために余分に飲んだポロンの白ワイン
が回って来ました。急ぎ足で歩いたのも効いています。バス停に行ったものの、どこへのバ
スか何時に来るのかぜんぜんわからず、結局タクシーでタラゴナへ。

緊張の足りないままタラゴナの駅に着いて、あわてて「バルセロナ行」と思って乗った列車
は、なんと逆方向のバレンシア行特急。バルセロナまではたったの1時間ほど…となめてい
たのがダメダメでした。検札の車掌さんに「バルセロナに行くはずだった」と伝えると、天
を仰いで「オー」と言ったきり、特急料金も乗車料金も要求しませんでした。
だって特急なので、3時間以上バレンシアまで降りられないのです。

そして日は沈む…(;_;)。
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バレンシア・ノルド駅に着きました。構内は大混乱、切符売り場は大行列。
「システムがダウンして切符が売れない」「長距離のホアキン・ソロージャ駅へ行ってくれ」
え??? こんな時に!
急いでホアキン・ソロージャ駅へ歩いて行き、切符を買おうとするとここでもNo。
「バルセロナへの一番早い列車はもう乗れないので、ノルド駅へ戻れ」との事です。
でも何とかならないかとインフォメーションへ行って、駅の方に「システムダウンのため、
切符がなくても乗車できる証明書」を書いてもらいました。

ノルド駅へ戻ってみるとどうやらシステムは動き出したようですが、決済が現金しかできま
せん。その日の私たちは、すぐバルセロナに帰るつもりで現金をたくさん持っていなかった
のです。バレンシアまで来る予定ないし…。依然として構内は大混乱、切符売り場は大行列。
切符売り場に並んでいては、最終の列車に乗れません。そして明日の朝、日本へ帰れません。
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電車の出発のベルが響きます。「もうダメ!」その時私は、乗車証明書を振り上げ改札を突
破、強引に列車に乗り込みました。死に物狂いとは、このことです。
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やがて車掌さんが来て、事情を説明します。車掌さん、英語が話せないので、カフェのお姉
さんの所へ私達を連れて行きました。「キャッシュ、オンリー」とお姉さん、「ノーマネー
カードオンリー」と私達。皆で相談して「今晩サンツ駅のキャッシュコーナーに車掌がつい
て行くから、そこで払ってくれ」という事になりました。

でも…、キャッシュコーナー、そんなに遅くやっているのかなぁ。そして私たちのBBVAの
機械、あったかなぁ。不安が不安を呼びます。
そこでしばらくして、全財産を数えてみることにしました。紙幣からコインまでかき集めて
みると、辛うじてバルセロナまでの運賃2人分になりました。奇跡というのは、この事です。
早速車掌さんを呼んで、目の前で数えます。彼も笑いながら、「タクシーは大丈夫か?」と
言いました。

そうか! タクシー代か!
到着は、12時過ぎるので普通はメトロは動いていません(この日は金曜だったので、実は2
時まで動いていたようですが)。サンツからどうやって帰ろう…。ホテルのフロントに借り
ようか。と、またまた到着まで頭を悩ませることに。

4時間かかってサンツへ戻り、タクシー探しでうろうろしているうちに、サンツ駅はこの列
車到着後は扉を閉め始めました。あせるぅ! やっとタクシーを拾って現金を持っていない
と言うと、運転手さん「カードでいいよ」と拍子抜けなお話。そうして死にそうになりなが
ら、無事ホテルに到着しました。当然この日の夕食はなしです(泣)。

でもトラブルは、こんな程度では済まなかったのでした…。

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