ハウス・オブ・ザ・ドラゴン ドラゴンの後継者、王弟、名を継ぐ者、狭い海の王、われらは道を照らす、王女と王妃、ドリフトマーク、潮の主、翠の評議会、黒装の女王

「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」を観ました。「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚で、
ターガリエン家の物語です。約200年前のお話ですね。

「ドラゴンの後継者」「王弟」。
ターガリエン王朝4代目の王であるジェヘアリーズ老王は、二人の息子を亡くし後継者を定
めるために七王国中の数千の貴族による大評議会をハレンの巨城で開きます。長男の娘であ
り孫の中で最年長のレイニス・ターガリエン王女と、男子の孫の中で最年長であるヴィセー
リス・ターガリエンが有力な候補となりますが、男子が優先されてヴィセーリスが選ばれま
す。レイニスの母方バラシオン家など有力諸侯は、彼女を「戴冠せざりし女王」と呼びその
後も支持し続けます。ヴィセーリス王の戴冠から9年後、王妃エイマがもうけた子の中でレ
イニラ王女だけが生き延びています。エイマは再び妊娠し、男子後継者の生誕を信じる王は
祝福のために馬上槍試合を開催します。


「名を継ぐ者」「狭い海（ナローシー）の王」。
3年が経ちアリセントが産んだ王子エイゴンは2才になり、記念して王の森で狩りが行われ
ます。そしてアリセントはさらに妊娠していました。レイニラには名家から次々と縁談が
舞い込み、名門のラニスター家も名乗りをあげます。しかしエイゴンが産まれたら自分は
必要がなくなるから嫁がされるのだと思うレイニラは、反発して父王の言うことを聞きま
せん。森へ駆け込み猪に襲われますが、王の盾の騎士クリストン・コールに救われます。
王はレイニラを深く愛し、勝手に世継ぎの座を取り上げないこと、結婚相手は自分で見つ
ければよいことを約束します。


「われらは道を照らす」「王女と王妃」。
デイモンは密かに谷間に行き、疎遠な妻レイア・ロイスを事故に見せかけて殺します。ヴ
ィセーリス王はドリフトマークに行き、レーナー・ヴェラリオンとレイニラを婚約させま
す。レーナーにはジェフリーという男性の恋人がいて、レイニラは知った上で結婚だけし
たらお互いに好きなようにしようと提案します。クリストンはレイニラに王位を捨て逃げ
ようとプロポーズしますが、レイニラはクリストンは愛人のままでよいと考えていました。
結婚の前夜祭でジェフリーがクリストンをレイニラの恋人だと気づき、結婚後は4人で秘
密を守って行こうと話しかけます。しかしそれに激高したクリストンは…。


「ドリフトマーク」「潮の主」。
ドラゴンに焼かれて自殺したレーナの葬儀に、ターガリエン家とヴェラリオン家が集まり
ます。兄のレーナーは意気消沈し、レイニラは事情を話しデイモンと結ばれます。その間
にエイモンドはレーナのドラゴンを盗み、気づいたベイラ、レイナ、ジャセアリーズ、ル
ケアリーズらと喧嘩になり、ルークに目を切られ片目を失います。怒り狂ったアリセント
はルークの目を取り出せと叫び、レイニラに斬りかかって腕に傷を負わせます。ライオネ
ルの死で王の手に復活したアリセントの父オットーは、そんな娘を見て一緒に戦いに勝と
うと鼓舞します。


話がどんどん進んで10年ぐらいすぐ過ぎ、登場人物の細かな思いのようなものが描かれな
いので、厚みがない物語になっています。「ゲーム・オブ・スローンズ」の時とぜんぜん
違います。ただ単にレイニラはこう行動しました、という事実のみが優先されます。原作
があるだけに、きちんと描いて欲しいなぁ。そしてこのドラマ、照明が暗過ぎます。欧米
の照明は暗いけど、暗いにもほどがあります。カーテンを閉めて、ライトを調整してもよ
くわかりません。これだけ暗くする必要ある？

「翠の評議会」「黒装の女王」。
ヴィセーリス王が最後に語った「エイゴン征服王」の話を、アリセントはエイゴン王子を
王にすると勘違いしてしまい夫の遺言としてオットーに話します。アリセントは翠の評議
会を招集しエイゴン王即位に向けて意見を聞きますが、反対する者は排除されます。本人
のエイゴンはいつものように街に出て行方不明になり、アリセントとオットーたちがそれ
ぞれの思惑で血眼になって探します。母の命でクリストンと兄を探すエイモンドは、王の
器でもなく即位の願望もないエイゴンより自分が王になるべきだとクリストンに訴えます。
城に監禁されたレイニスは助け出され、戴冠式にドラゴンに乗って現れます。


最終的には大変なことになったのですが、シーズン2は戦闘シーンが多くなりそうです。